NTTフレッツでルーターによるIPアドレス割り振りを考える

NTTのフレッツサービスとocnは同じNTTグループということもあって、相性がすこぶる良いです。
この強みを生かして固定IPアドレスを取得したり、VPNによるプライベートネットワークの構築をしたり、と活かせる範囲は多岐に及びます。最近では、NTTフレッツ網の混雑が原因でインターネットが遅延する症状が散見されますが、この問題に対応するために、OCNから固定IPにも対応したIPoE接続プランも登場しています。
また、セキュリティ面を考えれば、VPN接続は必要不可欠ですし、自宅サーバーへのアクセスを行う場合も、VPNと固定IPアドレスを活用することで、より安全に接続できるという強みがあります。

ところで、より高速かつ安定した通信をするのにIPv6はどうしても導入しておきたいものですが、IPv4を利用してルーターに接続している場合、IPアドレスの競合が発生して、ネットへの接続ができなくなることがあります。
このようなときは、通信機器ごとにIPアドレスを割り当てる必要が出てきます。
もちろん自動設定にして、それぞれにIPアドレスを自動的に割り振ってもらう方法もありますが、接続機器が多くなればなるほど、競合が発生する可能性が上昇するので、前もって設定しておきたいものです。

IPアドレスは192.168.1.1といった数値で表示されますが、ルーターは基本的にこの数値がデフォルトになっているケースが多いです。このルーターと他の機器が接続されると、192.168.1.2、192.168.1.3といった形でIPアドレスが自動的に割り当てられて行きます。末尾の数値はそれぞれの接続機器別に割り当てられるのですが、最大254まで自動的に割り当てられるようになっています。

ただしこれは254台まで同時に接続できるというわけではなく、家庭用のルーターであれば、せいぜい20台程度の接続にとどまります。それでも、末尾の数値を各接続機器に順に割り当てて行けば、それぞれが重複することもないので、ネットワークへ接続できなくなるといったイライラの原因を解消することが可能です。

テレワークなどで自宅で仕事をする機会が増えたサラリーマンも多いので、IPアドレスを予め割り振ることで、突然通信が途絶えるといったトラブルを未然に防ぐことができます。